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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻10号

1971年10月発行

文献概要

研究

血清脂質分画の相関性について

著者: 山田満廣1

所属機関: 1京都第二赤十字病院中検

ページ範囲:P.1029 - P.1032

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はじめに
 生体内の脂質代謝を知る指標として,血清中の脂質濃度の測定から得られた情報がきわめて重要である1).血清脂質濃度が,異常高値を示した場合,高脂血症というが,これは血中脂質の1つ以上が高値であるものを指すとみてさしつかえない.これには,1965年のFredrick-sonの高脂血症分類がきわめて成因と治療に結びつき,しかも比較的簡易化されていることで有用である1)(表1).
 最近,多くの研究により動脈硬化症の進展に脂質が重要な役割を果たしていることが明らかとなり,臨床検査の分野でも,動脈硬化症,糖尿病,ネフローゼ症候群などの疾患の診断,治療効果,予後の判定などの情報を得る手段として,血清脂質の測定が要求されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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