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マラリア原虫と検出法
著者: 鵜飼新一郎12 沢田滋正12
所属機関: 1豊島病院伝染科 2日大・第1内科
ページ範囲:P.1080 - P.1085
文献購入ページに移動最近経験した1例は20歳男子学生が,昨夏約1か月間インドネシアに旅行し,ジャカルタはじめ各地に滞在しており,バリー島において発病したもので,現地の医師より治療をうけた既往がある.その際の診断名は‘重い病気’ということで,患者はマラリアということを再発時まで知らなかった.帰国後発熱のため某病院に入院したが,マラリア原虫陰性のため腸チフスと臨床診定され,われわれが診療する結果となった.以下本症の病原を中心に寄生虫学的概要を記すこととした.
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