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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻12号

1971年12月発行

文献概要

特集 酵素検査法 生化学

リパーゼ Lipase/カルボキシルエステラーゼ Carboxylesterase/コレステロールエステラーゼ Cholesterol esterase

著者: 川井一男1 阪東慶一1

所属機関: 1国立大阪病院研究検査部

ページ範囲:P.1164 - P.1169

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いとぐち
1.概要
 膵機能障害により,膵実質細胞から血中に逸脱し,血中および尿中に高い活性値をもたらす酵素として,従来からアミラーぜ,リパーゼ,トリプシンなどの膵酵素の検索が重視されてきた.しかし,一般にはアミラーゼの活性値測定が広く臨床検査として用いられるのみで,その他の膵酵素に関してはいまだ十分に活用されていない現状である.ことに膵臓の解剖学的な位置関係から触診やX線検査の盲点となり,臨床化学的な診断がよりいっそう問題となるにもかかわらず,この面の開発が今なお十分でない.アミラーゼに比して明らかに膵機能に関する特異性をもち,また長時間変動を持続するといわれながらも,リパーゼ活性値の測定が繁用されないのは,いくつかの理由があるからである

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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