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特集 酵素検査法 生化学
γ-グルタミールトランスペプチダーゼ(r-GTP) r-Glutamyl transpeptidase
著者: 山崎晴一朗1 有馬正1
所属機関: 1久留米大・内科中検
ページ範囲:P.1181 - P.1185
文献購入ページに移動γ-グルタミールトランスペプチダーゼ(γ-GTP)はγ-グルタミールペプチドを加水分解するとともに,γ-グルタミール基を他のペプチド,アミノ酸に転移させるトランスペプチダーゼ作用を有する酵素で,ヒトでは腎,膵,肝,血清,血球に存在することが知られている.本酵素は最初Szewczuk,Orlowskiらによって合成基質を用いる測定方法が確立され,にわかにその臨床的意義づけが注目された.肝胆道疾患患者で血清γ-GTP活性が正常人に比し高く,特に閉塞性黄疸,転移性肝癌などで著明な上昇を示し,その特異性はGOT,GPT,Al-Pなどより非常に高いといわれている.一方,心筋硬塞後にも血中に増加することが明らかになり,比較的長期にわたり異常活性が持続することから,硬塞後日数の経過した症例にも診断的価値が認められてきた酵素である
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