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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻12号

1971年12月発行

文献概要

特集 酵素検査法 生化学

オルニチントランスアミナーゼ(OTA) Ornithine-ketoacid aminotransferase

著者: 高木康史1

所属機関: 1聖路加国際病院臨床病理科臨床化学

ページ範囲:P.1202 - P.1204

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いとぐち
 本酵素は肝臓と腎臓に多く分布し,オルニチン(アミノ酸)の代謝に重要な役割を果たしている酵素であって,本酵素は,GPT, GOTなどと同様にピリドキサールリン酸を補酵素とする酵素であることが知られる.また本酵素はミトコンドリアに局在し,図の反応を触媒することが知られる.
 本酵素の臨床生化学的な存在意義は間接的なアンモニアの解毒で,TCAサイクル中にて生成したα—ケトグルタール酸と,尿素サイクルにて生成されたオルニチンが反応してグルタミン酸を生成するように働く2).また,オルニチンの増量がアルギナーゼ活性を阻害することも知られているので,肝の正常な代謝にOTAが重要な役割を果たしているのがわかる.さらに本酵素は高タンパク食によって強く誘導されて出現する酵素である3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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