文献詳細
文献概要
特集 酵素検査法 生化学
β-グルクロニダーゼ(β-GL) β-Glucuronidase
著者: 石戸谷豊1
所属機関: 1東北大・中検
ページ範囲:P.1240 - P.1242
文献購入ページに移動いとぐち
β-グルクロニダーゼは瀬良(1914)により動物の各組織にその存在が認められ,次いで正宗一派ら(1934)によって,その確実な知見が得られて命名された.この酵素は哺乳動物のほとんどあらゆる組織,体液に広く分布するが,特に肝,腎,脾,内分泌臓器などに活性が高い.また一般に組織では,細胞質に高度濃に分布し,その大部分はリソソーム中に存在し,一部はミクロソーム中にある.
その作用機序は生体内のアルコール,フェノール,ステロイド,ビリルビンなどのβ-D-グルクロニダーゼ(o-グルクロニド)結合を加水分解して,グルクロン酸を生成する.また生体内のムコ多糖体代謝に一役演じているものと考えられている.
β-グルクロニダーゼは瀬良(1914)により動物の各組織にその存在が認められ,次いで正宗一派ら(1934)によって,その確実な知見が得られて命名された.この酵素は哺乳動物のほとんどあらゆる組織,体液に広く分布するが,特に肝,腎,脾,内分泌臓器などに活性が高い.また一般に組織では,細胞質に高度濃に分布し,その大部分はリソソーム中に存在し,一部はミクロソーム中にある.
その作用機序は生体内のアルコール,フェノール,ステロイド,ビリルビンなどのβ-D-グルクロニダーゼ(o-グルクロニド)結合を加水分解して,グルクロン酸を生成する.また生体内のムコ多糖体代謝に一役演じているものと考えられている.
掲載誌情報