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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻12号

1971年12月発行

文献概要

特集 酵素検査法 生化学

クレアチンホスフォキナーゼ Creatine phosphokinase

著者: 高木康史1

所属機関: 1聖路加国際病院臨床病理科臨床化学

ページ範囲:P.1257 - P.1260

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いとぐち
 ATP:creatine phosphotransferase (CPK)はSH阻害剤にて活性が阻害される.したがって二価金属イオンを必要とし,Mg++.Ca++またはMn++によって活性が増強される.Zn++,Cu++,NAD,AMP,チロキシンそしてマロン酸にて阻害される.家兎骨格筋から純粋に取り出され,結晶化された1).ヒトでは正常血清中にはほとんど存在せず,骨格筋>脳皮質>舌>心筋>横隔膜>大脳髄質>平滑筋>腎>脾>肝の順序に組織に含まれているとされる.したがって筋の疾患の際には本酵素が多量に血流中に流出するので,診断の指標になるとされるようになってから注目されるようになった酵素である.酵素作用の至適pHは正反応でpH9,逆反応では6-7にあるとされている.30℃でのKmはクレアチン1.6×10−2M, ATP 5×10−4M, Mg++6×10−4M,逆反応ではクレアチンリン酸5×10−3M, ADP 8×10−4M,Mg2+6×10−3Mである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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