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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻12号

1971年12月発行

文献概要

特集 酵素検査法 細菌

ゲラム陰性杆菌(腸内細菌とその類似菌)の酵素化学的検査とその意義

著者: 橋本雅一1

所属機関: 1東医歯大・微生物

ページ範囲:P.1338 - P.1343

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ホーゲス・プロスカウエル反応(Voges-Proskauer reaction)
1.いとぐち
 Voges & Proskauer(1898)は,乳糖を分解する大腸菌類似の細菌の中に,ブドウ糖加培地に発育させ水酸化カリウムの濃厚溶液を加えると,大腸菌とは違って,菌液が徐々に赤くなりまた螢光を呈するような変化を起こす菌群があることを明らかにした.この反応がVoges-Proskauer(VP)反応と呼ばれているもので,現在ではある種の細菌によって炭水化物が分解した結果産生されたアセトイン(acetoin,アセチル・メチル・カルビノール;acethylmethylcarbinol)を検出する試験であることが知られ,腸内細菌,特に大腸菌群の鑑別,腸炎ビブリオの生物型の決定に用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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