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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻12号

1971年12月発行

文献概要

特集 酵素検査法 血清

溶連菌酵素に対する抗体の検査法

著者: 大国真彦1

所属機関: 1日大・小児科

ページ範囲:P.1352 - P.1356

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溶連菌酵素とは
 人体に溶連菌の感染が起こった場合,人体はこれに対して抗体を作る.この場合,溶連菌の菌体外毒素に対する抗体と,溶連菌の菌体成分に対する抗体とが産生されるが,この菌体外毒素は溶連菌の産生する酵素である.
 溶連菌が産生する菌体外毒素には多くのものがある.ストレプトリジン-O,ストレプトリジン-S,ストレプトキナーゼ,ヒアルロニダーゼ,デスオキシリボヌクレアーゼB(ストレプトドルナーゼB),NAD-アーゼなどがおもなものであるが,このそれぞれに対して人体は抗体を産生する.しかし現在のところ一般に用いれらるのはASO(streptolysin-Oに対する抗体),AHT(Hyaluronidaseに対する抗体),ASK(Streptokinaseに対する抗体)などであり,それ以外の菌体外毒素あるいはMタンパクなどの菌体成分に対する抗体は,現在かなりのものが測定できるが,一般的にはルーチンとしては測定されない.それゆえここではこの3者の測定法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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