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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻13号

1971年12月発行

文献概要

研究

o-Phthalaldehyde試薬を用いた総コレステロール直接定量法の検討

著者: 宮谷勝明12 斎藤和子1 福井巌1

所属機関: 1京府医大病院臨床検査部 2現宇治黄檗病院臨床検査室

ページ範囲:P.1452 - P.1454

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 除タンパクを必要としない1段操作法による総コレステロール直接定量法は,各社でキット化されたが,これらの方法はRiebermann-Burchard反応を利用した方法1-4)とKiliani反応を利用した方法5)とに大別される.
 最近,Zlatkisら6)は酢酸加硫酸の存在下にo-Phthalaldehydeがコレステロールと反応し安定な赤紫色を呈し,鋭敏かつ反応終結がすぐれていることから,総コレステロール測定法に応用できることをみいだし,次いで,上野7)や中8)らはこの反応系を用いて検討を行ない,日常検査として十分使用に耐えることを報告した.さらに,この反応系を利用した総コレステロール直接定量法のキット化が,いちはやく栄研によって試みられた.今回,われわれはこの改良試薬による測定法について検討を行なう機会を得たので,その成績について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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