文献詳細
文献概要
Senior Course 生理2
賦活法(2)
著者: 神保真也1
所属機関: 1東大精神神経科
ページ範囲:P.1475 - P.1475
文献購入ページに移動3.閃光刺激賦活法(photic stimulation)
ストロボスコープを用い,閃光は10万燭光前後の明るいもので,1回の閃光の持続は0.5-10msecである.色はオレンジ色か赤色が最も有効といわれているが,ふつうは白色光が使用されている.ランプを被検者の眼前15-30cmの距離に置き,閉眼のまま両眼を均等に照射する.閉眼時は眼球が上方に向くので,ランプは顔面をやや上方(10°−15°)から照射する.最近の脳波計は,閃光刺激のパルスが同時に記録されるように作られているが,この装置のないときは光電池(photocell)を頭のそばに置き,その出力を脳波計の1素子に記録する.閃光刺激の頻度はふつう3-30Hzで十分である.各頻度の閃光は5-10秒間与え,その後10秒ほどあけてから次の頻度に移る.ふつうは低頻度からしだいに高頻度に及ぶ.また低頻度から高頻度に数10秒間に移行的・連続的に上げていく方法もある.
正常者では,α波の周波数またはそれと調和関係にある頻度の閃光刺激により,後頭部優位に同じ周波数またはそれと調和関係にある周波数の脳波が出現し,これを光駆動(photic driving)と呼ぶ.10Hzの閃光刺激で10Hzの脳波が出現するものをfundamental driving,20-30Hzの波が出現するものをharmonic driving,5Hzのものをsubharmonic drivingと呼ぶ.なお睡眠時にはこの効果はない.
ストロボスコープを用い,閃光は10万燭光前後の明るいもので,1回の閃光の持続は0.5-10msecである.色はオレンジ色か赤色が最も有効といわれているが,ふつうは白色光が使用されている.ランプを被検者の眼前15-30cmの距離に置き,閉眼のまま両眼を均等に照射する.閉眼時は眼球が上方に向くので,ランプは顔面をやや上方(10°−15°)から照射する.最近の脳波計は,閃光刺激のパルスが同時に記録されるように作られているが,この装置のないときは光電池(photocell)を頭のそばに置き,その出力を脳波計の1素子に記録する.閃光刺激の頻度はふつう3-30Hzで十分である.各頻度の閃光は5-10秒間与え,その後10秒ほどあけてから次の頻度に移る.ふつうは低頻度からしだいに高頻度に及ぶ.また低頻度から高頻度に数10秒間に移行的・連続的に上げていく方法もある.
正常者では,α波の周波数またはそれと調和関係にある頻度の閃光刺激により,後頭部優位に同じ周波数またはそれと調和関係にある周波数の脳波が出現し,これを光駆動(photic driving)と呼ぶ.10Hzの閃光刺激で10Hzの脳波が出現するものをfundamental driving,20-30Hzの波が出現するものをharmonic driving,5Hzのものをsubharmonic drivingと呼ぶ.なお睡眠時にはこの効果はない.
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