文献詳細
文献概要
エッペンドルフ・マイクロリッターシステムによる超微量臨床化学検査・3
血清尿酸,クレアチニンおよびクレアチンの測定
著者: 岡村研太郎1 村尾周子1 山戸玲子1 小延鑑一2
所属機関: 1兵庫県立尼崎病院研究検査部 2京大病院検査部
ページ範囲:P.261 - P.264
文献購入ページに移動前報1)までに血清鉄,銅の微量比色測定について述べたが,今回は窒素を含む化合物で除タンパク操作を必要とする尿酸,クレアチニンおよびクレアチンを和光キット試薬を用い,本システムで定量を行なってみた.ただしリンタングステン酸法による尿酸の比色定量は,生成するリンタングステン酸ブルーの吸光度が時間とともに増大し,次いでなだらかに低下する傾向があるので,この際キットによらない方法ではあるが,著者らの1人,小延が発表した銅ネオクプロイン法2)をもあわせて行なってみた。クレアチニン,クレアチンはキット試薬を用いたが,クレアチンからクレアチニンへの閉環反応にオートクレープを使用し,10096反応が進行することを知つた.
使用した血清量は尿酸クレァチニンともに50μ」で,測定に要した時間を従来法のほぼ1/2に短縮しえた.
掲載誌情報