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研究
血球計算の誤差について
著者: 臼井敏明1
所属機関: 1鳥取大病院検査部
ページ範囲:P.278 - P.280
文献購入ページに移動 私たちが検査室で計測する場合,比色計のように目盛りを読み取るものと,血球計数のように1個ずつを数える場合とがある.現代の流行語で表現すると,アナログ計測とディジタル計測ということになろう.検査過程の手技による誤差はさておき,最終の目盛りの読み取り,あるいは計数時における誤差を考える場合,前者は目盛りの間隔や電流計の指針のふらつきなどから,なんとなく計測値の中に誤差が含まれていることが感じられるのに比べて,計数の場合は,自分の目で確認しながら1個1個数えるのだから,誤差がはいりえないようにも思われるが,決してそうではない。
血球計数を例にとると,私たちは決して血液中の全血球を数えるのではなく,その一部を採って計数し,全体を推定するのであるから,その一部分が正しく全体を代表するかどうかが問題であり,そこに誤差の起こる可能性が存在する.ここではその誤差を理論的に取り扱い,それが血球計数時の実測値とよく一致することを示した.
血球計数を例にとると,私たちは決して血液中の全血球を数えるのではなく,その一部を採って計数し,全体を推定するのであるから,その一部分が正しく全体を代表するかどうかが問題であり,そこに誤差の起こる可能性が存在する.ここではその誤差を理論的に取り扱い,それが血球計数時の実測値とよく一致することを示した.
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