文献詳細
文献概要
Senior Course 血液
凝固検査に用いる試材の調整法(1)
著者: 鈴木弘文1
所属機関: 1神奈川衛生短大,東医大・臨床病理
ページ範囲:P.306 - P.306
文献購入ページに移動1.採血方法
血液凝固検査の目的にて採血する場合は,特に組織液の混入を避けねばならない.そのためには2本注射器法(two-syringes method)を用いるのが理想的であるが,1本の注射器でも21G−17Gの針を用いて慎重に操作すれば,測定値への影響もほとんど認められず,手技も簡単である.注射器にあらかじめ抗凝固剤を入れておいて採血する方法もあるが,少量採血(1-2ml)の場合はともかくとして,3-5ml以上採血する場合は抗凝固剤をあらかじめ試験管に用意しておいて,採血後ただちに血液を注入し混和したほうがよい.患者によっては採血が困難な場合があり,特に小児では必要量の血液を採取することができないこともあり,抗凝固剤が余分になる可能性もある.
血液凝固検査の目的にて採血する場合は,特に組織液の混入を避けねばならない.そのためには2本注射器法(two-syringes method)を用いるのが理想的であるが,1本の注射器でも21G−17Gの針を用いて慎重に操作すれば,測定値への影響もほとんど認められず,手技も簡単である.注射器にあらかじめ抗凝固剤を入れておいて採血する方法もあるが,少量採血(1-2ml)の場合はともかくとして,3-5ml以上採血する場合は抗凝固剤をあらかじめ試験管に用意しておいて,採血後ただちに血液を注入し混和したほうがよい.患者によっては採血が困難な場合があり,特に小児では必要量の血液を採取することができないこともあり,抗凝固剤が余分になる可能性もある.
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