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Senior Course 血清
抗白血球抗体(2)
著者: 村上省三1
所属機関: 1東女医大・輸血部
ページ範囲:P.307 - P.307
文献購入ページに移動1.その検出方法
前回にもお話しいたしたように,抗白血球抗体は臨床的にもたいへん重要な役割を演じております.また抗体の性格としても自己抗体として認められることも,同種抗体として見られることもありますが,ここでは主として後者の場合を取り上げることにします.
抗白血球抗体の検出方法としては凝集反応を利用する方法,補体結合反応を利用する方法,さらには細胞毒性反応を利用する場合もあります.その他混合凝集反応や抗グロブリン試薬消費試験などがありますが,特殊の目的に利用される程度で,ルーチンには先に書いた3つの方法が採用されております.そのうち補体結合反応は,多くの場合は,白血球と血小板とが共通の抗原をもつことが多いので,血小板を使っての補体結合反応が一般には用いられますが,血小板が少ない人の場合などはどうしても,白血球そのもので行なわなければならぬことがあります.
前回にもお話しいたしたように,抗白血球抗体は臨床的にもたいへん重要な役割を演じております.また抗体の性格としても自己抗体として認められることも,同種抗体として見られることもありますが,ここでは主として後者の場合を取り上げることにします.
抗白血球抗体の検出方法としては凝集反応を利用する方法,補体結合反応を利用する方法,さらには細胞毒性反応を利用する場合もあります.その他混合凝集反応や抗グロブリン試薬消費試験などがありますが,特殊の目的に利用される程度で,ルーチンには先に書いた3つの方法が採用されております.そのうち補体結合反応は,多くの場合は,白血球と血小板とが共通の抗原をもつことが多いので,血小板を使っての補体結合反応が一般には用いられますが,血小板が少ない人の場合などはどうしても,白血球そのもので行なわなければならぬことがあります.
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