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自動血球計算器によるデータの読み方
著者: 新谷和夫1
所属機関: 1関東逓信病院第4臨床検査科
ページ範囲:P.342 - P.347
文献購入ページに移動 血球計数が自動化されはじめたのはここ10年くらいにすぎないが,現在では国内に1000台を越す血球計数器が稼動するほどに普及している.このように普及が早かったのは種々原因があると思われるが,自動血球計数器は能率を上げるばかりでなく,精度向上にも役だつということが使用者側に理解されたことが大きいと思う.ところが現実にはデータをみる側では依然として視算法時代の‘血球計算は不正確なもの’という既成概念が強いので,せっかくのデータが不当に無視されたり,検査者と依頼者の間に不要の摩擦を生じたりしているようである.今回は自験例を中心に自動化された血算データの見方の問題を整理してみたい.
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