icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻4号

1971年04月発行

文献概要

Senior Course 血液

凝固検査に用いられる試材の調整(2)

著者: 鈴木弘文1

所属機関: 1神奈川県立衛生短大,東医大・臨床病理

ページ範囲:P.410 - P.410

文献購入ページに移動
6.ベントナイト吸着血漿
 第VII,第X因子の測定に用いる試材である.ベントナイトにて吸着処理することにより,第I,V, W, X因子が吸着除去され,第II因子(プロトロビン)が残るので第II因子の補給試材としても用いられる.
 血漿1mlにベントナイト(関東化学)50mgを加えて室温にて約10分間撹拌する.次に3000rpm15分間遠心し,その上清を静かに分離する.さらにその上清を3000rpm10分間再遠心して浮遊物を除去したものがベントナイト吸着血漿である.ベントナイト吸着血漿は−20℃における凍結保存にて約1週間は安定であるが,作製後はできるだけ早く使用したほうがよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?