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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻5号

1971年05月発行

文献概要

ノモグラム・17

酸塩基平衝障害とbase excess—アストラップ法

著者: 藤本淳1

所属機関: 1大阪府立成人病センター呼吸機能科

ページ範囲:P.437 - P.437

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求め方 測定値pH=7.30,PCO2=46mmHg,Hb量=12.5g%とする.まずpH,PCO2よりA点を求める.次に12.5g%に相当するbuffer base=47mEq/l(B点)と,base excess=0のC点よりそれぞれ等しい量だけ両曲線に沿って移動させ,A点を通る直線Iを引く.その交点が求める値で,D(buffer base)=43mEq/l,E(standard bicarbonate)=20.5mEq/l,F(base excess)=-4mEq/lとなる.この値は酸素飽和度が100%としての値であるので,実際の血液酸素飽和度に対して補正をする必要がある.酸素飽和度はpH,PO2より求めたとして60%が与えられているので,不飽和血の場合,次の算出値だけ右方へ移動させることになる.
移動量=0.3×(Hb濃度)×(1-酸素飽和度/100=0.3×12.5×(1-60/100)=1.5mEq/l

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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