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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻5号

1971年05月発行

文献概要

検査室の便利表・17

細菌検査のための分離培地

著者: 高橋昭三1

所属機関: 1結核研究所細菌・血清科

ページ範囲:P.439 - P.439

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 検体から病原菌を分離する際に,検出の予想される菌が,よく発育する分離培地を用いなければならない.ヘモフィルスと肺炎球菌の分離が予想されるならば,チョコレートカンテンと血液カンテンを併用する.腸内細菌類も検出される可能性があれば,腸内細菌の発育する●印の培地と,それの発育しない,しかし肺炎球菌のよく発育するコリスチン血液カンテンと,チョコレートカンテンを併用するのが能率的である.ジフテリア,リステリアの場合は,コリネバクテリウムの下に●のある培地を選ぶ.緑膿菌感染の可能性のある検体については,他の菌に対する培地とともに,NAC培地を併用することが適当である.目的菌がはっきりしていないときは,表のすべての菌がうまく配分されるような培地の組み合わせが必要となる.
 この表から,目的菌はよく発育し,他の不要な菌がなるべく発育しないような培地を選ぶようにすればよい.また,前述のように,分離菌種の範囲の狭い培地をいくつか組み合わせるのもよいであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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