文献詳細
文献概要
シリーズ・日常検査における機械化のくふう・5
ミニペット分注器の作り方
著者: 水野映二1 小野弘毅1 仁科甫啓1 北村元仕1
所属機関: 1虎の門病院臨床生化学検査部
ページ範囲:P.510 - P.511
文献購入ページに移動本器は活栓付き注射筒がハンドルによって180度半回転できるようになっており,ピストンが重力で上下して試薬の吸引一排出が連続して行なわれる.初期の市販品では測容ピストンが自由に回転し分注の再現性が悪くなりやすかった.そこで改良としてカーテンレールを用いてピストンの回転を防止して,すぐれた精度をあげることができた.従来のメスピペット・ホールピペットの替わりに本器を導入して能率化を図ったところ,試験管50本処理あたり従来の1/3-1/12に短縮できるようになった.私たちはミニペット分注器を日常検査に70台以上も導入して成果をあげている.
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