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Senior Course 生化学
ICGによる肝機能検査
著者: 石戸谷豊1
所属機関: 1東北大・中検
ページ範囲:P.513 - P.513
文献購入ページに移動 従来肝色素排泄機能険査としてBSP法が広く用いられてきたが,なおその特異性に幾多の疑問があり,また中等度黄疸のある疾患の成績判定に難点が伴った.また副作用として時に血管炎,重篤なアレルギー反応を起こすことが知られてからは,しだいにルーチン検査として用いられなくなってきた.
Indocyanine Green(ICG)は1957年,Eastman Kodak研究所のBrookerらによって合成され,Foxらにより初めて循環動態の検査に応用された色素であるが,その後この色素が体内にはいると,急速にアルブミンと結合して全身の血管に分布したのち,選択的に肝にとり入れられ,その大部分が胆汁中に排泄され,しかも腎から排泄もなく,腸肝循環もなく,かつ副作用がほとんどないことから,BSP法にかわる有力な色素として今日脚光をあびるにいたった.
Indocyanine Green(ICG)は1957年,Eastman Kodak研究所のBrookerらによって合成され,Foxらにより初めて循環動態の検査に応用された色素であるが,その後この色素が体内にはいると,急速にアルブミンと結合して全身の血管に分布したのち,選択的に肝にとり入れられ,その大部分が胆汁中に排泄され,しかも腎から排泄もなく,腸肝循環もなく,かつ副作用がほとんどないことから,BSP法にかわる有力な色素として今日脚光をあびるにいたった.
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