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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻5号

1971年05月発行

文献概要

Senior Course 生理1

ガスクロマトグラフィー(1)—その原理

著者: 村林彰12

所属機関: 1伊豆逓信病院臨床検査科 2関東逓信病院第2臨床検査科

ページ範囲:P.518 - P.518

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 Gas-chromatography (GC)が呼吸生理学の分野で,呼吸気ガス分析,血中ガス分析などに使用されているが,これは従来の化学的・物理的測定法に比し,少ない試料でよい精度が得られる,操作が簡単で分析時間が短い,呼吸生理関係のほとんどのガスが分析できる,記録・データ処理の自動化ができるなどの利点があるからと思われる.
 GCの原理は,シリカゲル,モレキュラーシーブなどの吸着剤を充填したカラム(固定相)に,吸着性の小さいガス,H2,Heなどをキャリヤーガスとして資料とともに流し(科動相),資料中の個々のガスに対する吸着剤の保持時間の差によって,それぞれのガスを分離するもので,通常,熱伝導度計によって,各ガスの熱伝導度差による電位差を検出,記録する.記録された各成分ガスのピーク曲線から,あらかじめ純物質により求めた保持時間で同定し,同じくあらかじめ求めた各成分の試料送入量とピーク面積の関係から定量を行なう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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