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カラーグラフ
重金属の組織化学
著者: 前田隆英1 伊原信夫1
所属機関: 1関西医大・病理
ページ範囲:P.526 - P.527
文献購入ページに移動 組織化学は生体におけるいろいろな物質の所在や働きを,組織細胞の構造との関連においてとらえようとする欲の深い目標を方法論的にもっている.重金属を対象とする組織化学の分野でも,近年大きな進歩がもたらされ,種々の金属の沈着像ないし所在が鮮明な呈色反応によって認識されるようになった.
ここのカラー写真がその例で,病的に多量の金属の沈着があらわれた場合(図1,7),意識的に多量の金属を摂取して中毒を起こしたような例(図3,4),あるいは実験動物に金属を投与した場合(図2,8)や,生理的条件である特定の細胞に集中的にみられる場合(図5,6)などである.また,最近では電顕的にも新しい方法論が開拓されつつあり,組織化学はまだまだ大きな発展性を秘めている段階にあるといえる.(技術解説参照)
ここのカラー写真がその例で,病的に多量の金属の沈着があらわれた場合(図1,7),意識的に多量の金属を摂取して中毒を起こしたような例(図3,4),あるいは実験動物に金属を投与した場合(図2,8)や,生理的条件である特定の細胞に集中的にみられる場合(図5,6)などである.また,最近では電顕的にも新しい方法論が開拓されつつあり,組織化学はまだまだ大きな発展性を秘めている段階にあるといえる.(技術解説参照)
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