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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻6号

1971年06月発行

文献概要

研究

梅毒血清反応の検討(Ⅱ)—主として臨床診断からみたFTA-ABS,TPHAの成績について

著者: 吉岡秀雄1 磯部淳一1 篠原紀美代1 庄野和子1 山中学1

所属機関: 1徳大病院中検

ページ範囲:P.594 - P.597

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 現行のカルディオライピンを抗原とした梅毒血清反応(Serologic test for syphilis以下STS)は,抗原活性をもつと考えられるカルディオライピンが,梅毒病原体のトレポネーマ・パリダム(TP)と無関係のリン脂質であるため,梅毒以外の血清でも,しばしば生物学的偽陽性反応(Biological false positive reaction以下BFP)を起こすことが知られている.
 このBFPを除外する方法としてTPを抗原とした検査法の開発が進められ,1949年Nelsonら1)によりTPIテストが発表されたのを端緒として,種々の方法が考案されている.—ところで,このTP反応にも求められることは,まず第1に鋭敏度,特異度が高いこと,もう1つは日常の臨床検査に導入が可能な,技術的に簡単な検査法であることの2点である.当検査室においても多年STS,TP反応について比較検討を行なっているが,前回,STS3法,RPCF,FTA−200,TPHAについて検討を行なった結果,TP反応においても,なお鋭敏度,特異度において問題があることを指摘した2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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