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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻7号

1971年07月発行

文献概要

RI検査の基礎・1【新連載】

ラジオアイソトープの性質

著者: 吉川春寿1

所属機関: 1日本放射性同位元素協会

ページ範囲:P.684 - P.688

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はじめに
 衛生検査技師法が改正され,臨床検査技師・衛生検査技師になるためには,RI検査法についての知識をもっていなくてはならないことになった.RIというは,放射性同位元素(radioisotope)の略語で,日本では当初からよく用いられている略語だが,外国ではほとんど通用しない.ここにいう,RI検査法とは,臨床化学の中に含まれる一項目であって,患者から得られる検査材料についてRIを用いて検査する方法を意味する.
 RIを用いる診断方法としては,直接患者にRIを投与して,それが体内にどのように分布するか調べたり,血液や尿の中にどのように現われてくるかを測定したりする方法が現在盛んに行なわれるようになって,いわゆる核医学と呼ばれる新しい分野を形成している.RI検査法といわれるものも,患者に手を触れないで検査を行なう,核医学の一部といえないことはないが,検体について化学的操作を伴うのが普通であるために,臨床化学の一部として取り扱うのが妥当であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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