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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻7号

1971年07月発行

文献概要

Senior Course 細菌

腸炎ビブリオの検査

著者: 永井龍夫1

所属機関: 1札医大中検

ページ範囲:P.728 - P.728

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 腸炎ビブリオによる食中毒はわが国における食中毒のなかで最も多く,原因食品は主として海産の魚介類であり,その発生時期は夏季,特に8-9月である.
 腸炎ビブリオはビブリオ(Vibrio)属の通性嫌気性,無芽胞グラム陰性杆菌で,一端に1本の鞭毛をもち活発に運動する.本菌はふつうカンテン培地ではほとんど発育せず,培地に3-5%塩化ナトリウムを加えると,きわめてよく発育する.腸炎ビブリオが発見当初,病原性好塩菌と呼ばれたゆえんである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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