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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻9号

1971年09月発行

文献概要

寄生虫・原虫の生活環・3

横川吸虫—Metagontimus yokogawai

著者: 鈴木了司1

所属機関: 1国立予防衛生研究所寄生虫部第2室

ページ範囲:P.858 - P.859

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 わが国では,回虫や鈎虫(十二指腸虫)の保有率が最近急速に減少してきているが,都会で依然として残っており,むしろ増加しているとも考えられる寄生虫に横川吸虫がある.
 この寄生虫はヒトの小腸に住み,体長1,5mmぐらいのごく小さい吸虫であり,腸管内で成虫が産み出す虫卵((A))は肝吸虫卵に似ているが,ふたの縁に肥厚突起がなく,卵殻と同一曲線上にあり,卵殻も平滑で亀甲模様がみられない.大きさは通常28-32×15-18μ.産下時には卵内にミラシジウムがすでに形成されており,糞便とともに外界に排出される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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