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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻9号

1971年09月発行

コンピュータの基礎知識・8

心電図とコンピュータ

著者: 渡辺孝1

所属機関: 1群馬県成人病研究所

ページ範囲:P.894 - P.899

文献概要

はじめに
 心電図のコンピュータ診断は,その目的によって2つの方向がある.その1つは,臨床診断を「目的としたもので,従来,P,QRS,ST,Tなどの電位,幅,各波形間の時間を測定することしかできなかった人間の目の生理限界を越えて,何かしちの新しい重要所見を見いだそうとする試みであり,さらには発見された重要所見をとり入れて,機械的に診断しようとする試みである.もう1つは過去の経験から明らかにされた各種の心電図パターンに基づいて,機械の正確さと高速性を利用し,心電図を分類しようとする試みである.
 いずれにしても,心電図のコンピュータ診断はあくまでも医師の心電図判読の補助として,医師の負担を省力化するところに意義がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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