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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻9号

1971年09月発行

文献概要

Senior Course 生化学

色素結合デンプンを用いる血清および尿アミラーゼ測定

著者: 石戸谷豊1

所属機関: 1東北大・中検

ページ範囲:P.937 - P.937

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 健常人血清アミラーゼは膵唾液腺,肝,その他の組織から由来するが,その相対的量的関係はまだ不明であるが,アイソザイムの面から血清アミラーゼと膵アミラーゼとは異なった性質をもっていることが明らかにされている.しかし,急性膵炎などで特徴的に増加する血清アミラーゼは,膵液アミラーゼに一致したパターンを示し,線細胞の破壊による血中逸脱酵素であることは確かであり,決定的検査法のない膵疾患にとって,今日でもなお重要な酵素診断法の1つであることにはまちがいはない.本酵素はアミラーゼの中のα-アミラーゼに属し,α-1,4グリコイド結合を水解しマルトース,デキストリン,グルコースにする.アミラーゼ測定法として今日まで用いられてきた方法は数多くあるが,その代表的なものはAmyloclastic(am法;Woklgemuth法など)とSaccharogenic(sm法;Somogyi法など)である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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