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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻9号

1971年09月発行

文献概要

Senior Course 細菌

腸内細菌の検査(2)

著者: 永井龍夫1

所属機関: 1札医大・中検

ページ範囲:P.940 - P.940

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1.大腸菌
 大腸菌(Escherichia coli)は腸管内の常在菌であるが,泌尿器をはじめ種々の感染症の原因菌として検出されることが多い.また大腸菌の中の特定の菌種は乳幼児の下痢症や成人の急性胃腸炎の原因菌として知られており,病原大腸菌と呼ばれている.
 大腸菌の分離培養にはティポール加BTB乳糖カンテンや血液カンテンを使用する.前者は材料中にProteus菌が混在する場合,その遊走をさまたげて孤立集落を作らせるので,目的とする大腸菌の釣菌分離を容易にする.後者は材料中に常在性の球菌類が混在するとき,大腸菌との鑑別分離に具合がよい培地である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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