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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻9号

1971年09月発行

文献概要

Senior Course 病理

症状と病理組織検査(9)—下痢

著者: 三友善夫1

所属機関: 1東医歯大・病理

ページ範囲:P.941 - P.941

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 下痢は最もポピュラーな症状の1つで,だれでもが経験していると思われる.そして,1,2回の簡単なものから致命的な重篤なものまで,その種類は非常に多い.そのために下痢の原因の検索もときには容易ではなく,小腸や大腸の粘膜の生検まで行なわれる.下痢はその経過によって急性と慢性に2分される.
 急性下痢の原因はおもに病原微生物の感染によることが多く,細菌性赤痢,アメーバ赤痢,サルモネラ症(急性胃炎,食中毒),腸炎ビブリオ,コレラ,病原大腸菌性下痢,伝染性下痢症(ウイルス)などが上げられる.その診断は便の肉眼的観察と病原体の分離によってなされる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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