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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻1号

1972年01月発行

文献概要

技術解説

大腸菌の検査法

著者: 坂井千三1

所属機関: 1東京都立衛生研究所細菌第1部

ページ範囲:P.31 - P.35

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 大腸菌(Escherichia coli)は,ヒトや動物の腸管内に常在菌叢として生息し,また,土壌とか下水などの自然界に広く分布している.大腸菌の中で,ヒトに対して赤痢あるいは胃腸炎起病性を有するものがある.この大腸菌を正常大腸菌と区別して病原大腸菌と呼んでいる.病原大腸菌は,最初,乳幼児の下痢症原因菌として注目されたが,現在では乳幼児に限らず,成人の下痢症原因菌としても大いに重要視されるようになった1-5)
 また大腸菌は,尿路感染症の原因菌としても重要である6).大腸菌の検査は,その目的によって次の2つに大別されよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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