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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻10号

1972年10月発行

文献概要

研究

日常脳波検査にみられる棘波群の出方

著者: 野田治代1 石山陽事1 江部充1

所属機関: 1虎の門病院臨床生理検査部

ページ範囲:P.1134 - P.1137

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はじめに
 日常の脳波検査を行なうにあたって,20分を必要所要記録時間とすることが望ましい旨国際脳波学会にJasper1)が提案している.しかしその根拠は明らかにされていない.奥村2)は突発性異常波について,本来それが出現する症例では10分の記録でほとんどが出つくすと報告している.記録時間については必ずしも一致した見解がなく,経験によってそれぞれの検査室で,また検査技師の判断で検査が行なわれている場合が多い.
 記録時間を決めるうえで最も問題となるのは突発性異常波の出現とその出方である.したがってわれわれはその異常波の中で特に棘波群について,(1)記録開始後最初に出現するまでの時間,(2)一定時間内での出現個数,(3)出現間隔の3項目について検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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