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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻11号

1972年11月発行

文献概要

特集 輸血業務と臨床検査 カラーグラフ

血液の色

著者: 徳永栄一1 松村義寛2

所属機関: 1日赤中央血液センター 2東京女医大・生化学

ページ範囲:P.1176 - P.1177

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 血液は赤いとされているが,よく見ると千差万別である.全血の色にしても酸素の含量,ヘモグロビンの多寡,異常ヘモグロビンの有無によって左右される.血漿,血清の色はおもにビリルビンの黄色を示すものであるが,さらに食物に由来する各種の変化が加わる.最もしばしば見られるのは食物中の脂質によって起こる乳麋血(リペミー)で,白く濁ってくる.ニンジン,カボチャ,アサクサノリの多食によりカロチン類による黄赤色はビリルビンの色に車ぎらわしい.薬剤の服用によっては種々の色調を示すが,ことにリボフラビン(総合ビタミン剤中に多量含まれる)に由来する緑色の螢光は顕著である.
 ここでは保存血について健康人の血液の色を示しておく.ACDが加えられているのでいくらか淡い色となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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