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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻11号

1972年11月発行

文献概要

特集 輸血業務と臨床検査 グラフ

オーストラリア抗原の検査法

著者: 白地良一12

所属機関: 1東北大細菌 2宮城県衛生研究所微生物部

ページ範囲:P.1186 - P.1194

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 オーストラリア抗原(Au抗原)はB型肝炎の病原体そのものではないが,ウィルス病原体と密接に関連した抗原であると現在考えられている1-6).Au抗原陽性血液を輸血すると受血者の多くに肝炎を発生させることは確実である7,8).すなわち輸血に先だってすべての輸血用血液からAu抗源陽性血液を除去することはわれわれの重要な責務である.
 さらにAu抗原のスクリーニングはもとより,B型肝炎の診断,研究などにとっても,検査法の基準化が特に望まれる現況である.現在まで開発されたAu抗原,抗体の検査法は9種類(表1)あるが,検査方法によって感度や特異性が異なるので,どの方法がその目的に最も適しているか十分認識しておく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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