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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻11号

1972年11月発行

文献概要

blood banking technology memo

連銭形成

著者: 松橋直1

所属機関: 1東大医科学研究所アレルギー学研究部

ページ範囲:P.1216 - P.1216

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 交差適合試験を行なっているとき,受血者の血清が供血者の赤血球を強く凝集する.ABO,Rhなどの血液型の不適合はない.何本もの供血者赤血球と反応させても同様,何か珍しい血液型に対する抗体がありはしないか?と考える前に,凝集の状態を顕微鏡で観察してみる必要がある.
 10円玉を積み重ねて,横倒しにしたような赤血球の塊がみられたら,連銭形成である.凝集塊は不規則の方向の赤血球が集まったものである.しかし,連銭形成には規則性があるから一見してわかる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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