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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻11号

1972年11月発行

文献概要

blood banking technology memo

輸血とアレルギー

著者: 松橋直1

所属機関: 1東大医科学研究所アレギー学研究部

ページ範囲:P.1351 - P.1351

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 輸血のとき現われる蕁麻疹,気管支攣縮などのアレルギー症の成立には,(1)受血者の側に原因がある場合,(2)供血者の側に原因がある場合,の2つの基因が考えられる.
(1)受血者が花粉,家塵,牛乳,卵などのようなごくありふれたアレルゲンに対して敏感なアトピック性の者である場合,血液や血漿を注入すると,中等度から重症の蕁麻疹,腹部痙攣,血圧降下などを起こすことがある。このような症状は,患者の状態によっても,注入する血液,血漿によっても,軽重様々である.輸注に用いた血液や血漿中に,受血者に対してアレルゲンとなるような物質がはいっていたために起こるものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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