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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻12号

1972年11月発行

文献概要

技術解説

日常診療に必要な血小板の検査

著者: 竹中道子1 河合忠1

所属機関: 1日大臨床病理

ページ範囲:P.1381 - P.1392

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 止血は血小板,毛細血管,凝固因子の3つの協調作用で行なおれることはよく知られている.血小板は特に最初の止血血栓を作る重要な機能をもっている.血小板に関係した異常は2つに大別される.すなわち1つは血小板数の異常であり,もう1つは血小板機能の異常である.近年血小板の研究がすすむにつれて,従来からいわれていた原発性血小板機能異常のほかに,軽度ないし中等度の出血傾向を示すいろいろな疾患の中に,血小板機能の異常を伴っているものが発見されている.
 原発性血小板機能異常症には血小板無力症(Thrombasthenia, Thrombocytoasthenia),血小板障害症(血小板病,Thrombocytopa-thy)とこれらに血友病を合併した病型が知られている.続発性血小板機能異常症は,尿毒症,肝硬変症,白血病を主とする骨髄増殖性疾患,SLE, Wiskott-Aldrich症候群,血小板減少性紫斑病,多発性骨髄腫,マクログロブリン血症などの疾患に合併してみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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