icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻12号

1972年11月発行

文献概要

ひろば

囲碁を習う

著者: 海藤秀敏1

所属機関: 1松山赤十字病院検査部

ページ範囲:P.1400 - P.1400

文献購入ページに移動
 暇にまかせて約2か月くらい前から碁を習い始めた.習うといっても本格的に入門しての学びではなく,職場の碁の先輩に胸をかり,盤上にいくつかの石を最初に配置してから打ち始める.勝敗は常に10戦10敗である.
 碁盤上361の場所で自分の領分(碁の用語で地という)はほんの少ししか取れない.むずかしいものである。他の勝負事(将棋,麻雀など)に比べてみて,私には最もわかりにくい.考えてみるに,囲碁も私の仕事である検査も机上での,頭の内だけの知識だけではどうにもならない.やはり盤上での実戦が,実験室での試験管を使っての実験が,本当に自分の血となり肉となる.またそのようにして覚えたことは,なかなか忘れるものではない.それと,また,何をおいても最もたいせつなのは碁の定石であり,検査の基本であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?