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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻12号

1972年11月発行

文献概要

技術解説

血友病の検査—その進め方と意義

著者: 伊藤正一1

所属機関: 1新潟大第1内科

ページ範囲:P.1401 - P.1407

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 血友病は古くから知られている先天性血液凝固異常症で,伴性劣性遺伝にて原則として男子にのみ見られ,関節・筋肉など深部出血を特徴とする出血性疾患である.これには血液凝固第Ⅷ因子の欠乏である血友病Aと,第ⅠⅩ因子の欠乏である血友病Bの2つがあり,これら因子の欠乏により凝固第I相の異常,すなわち内因性トロンボプラスチン形成の不良をきたす.
 先天性凝固異常症としては,この他第ⅩⅡ,ⅩⅠ,Ⅹ,Ⅴ,Ⅶ,Ⅱ,ⅩⅢ,フィブリノゲンの各因子欠乏症と,第Ⅷ因子の低下に出血時間延長を伴うv-Willebrand病とがあり,これらを総称して血友病類似疾患という.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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