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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻12号

1972年11月発行

文献概要

Senior Course 血清

免疫付着反応(Immune adherence)

著者: 稲井真弥1

所属機関: 1大阪府立成人病センター免疫血清検査科

ページ範囲:P.1479 - P.1479

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 Immune adherence (IA)は抗原抗体および補体の複合物が,何も処理していない霊長類の赤血球または他の動物の血小板に付着し,凝集と同じような現象を起こすことをいう.このような現象は1900年代のはじめごろから,種々の微生物すなわち細菌や原虫類で認められていたが,1953年R.A.NelsonによってIAと名づけられた.Nelsonは梅毒の病原体Treponema Pallidumが抗体と補体の存在下で赤血球に付着することを認め,Treponema pallidum immune adherence (TPIA)と名づけ,梅毒の血清学的な検査法として発表した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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