文献詳細
Senior Course 血清
文献概要
Immune adherence (IA)は抗原抗体および補体の複合物が,何も処理していない霊長類の赤血球または他の動物の血小板に付着し,凝集と同じような現象を起こすことをいう.このような現象は1900年代のはじめごろから,種々の微生物すなわち細菌や原虫類で認められていたが,1953年R.A.NelsonによってIAと名づけられた.Nelsonは梅毒の病原体Treponema Pallidumが抗体と補体の存在下で赤血球に付着することを認め,Treponema pallidum immune adherence (TPIA)と名づけ,梅毒の血清学的な検査法として発表した.
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