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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻2号

1972年02月発行

文献概要

技術解説

緩衝液—その種類と選びかた

著者: 長谷川福市1

所属機関: 1東京慈恵医大・医化学

ページ範囲:P.141 - P.145

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 臨床検査が普及発展して,医療の大きな分野として定着し,分析機器の発達と相まって,分析方法も固定化しつつある.このような背景のもとにあって,各種試薬類は‘キット’の形で販売されているものが多くなった.このように,仕組まれた一貫作業のみを追っていると,自分のやっている仕事すらわからなくなってしまうであろう.これから述べようとする緩衝液についても同様であって,指示どおりに計量・溶解すればよいようになっている.こうして販売されている緩衝液は,正しいものと信じて疑わない.危険なことである.時々は自分で作って,市販の緩衝液をチェックする姿勢が望ましい.
 臨床化学研究を進めるうえで,しばしばpHの恒常性を保つということが重要な問題となる.そのように基本的な事がらである緩衝液について,企画された編集者の意図もそこにあるのではなかろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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