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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻2号

1972年02月発行

文献概要

新しいキットの紹介

血清遊離脂肪酸比色定量法に関する検討—NEFA測定キット(NEFA・栄研)について

著者: 久城英人1 高野圭以1 福井巌1

所属機関: 1京府医大臨床検査部

ページ範囲:P.196 - P.198

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 血清遊離脂肪酸(以下FFAと略)の定量法は滴定法1-4)と比色法5-11))に大別される.
 滴定法はFFAを有機溶媒で抽出し,希アルカリで滴定を行ない,その消費量から計算によってFFA値を求める方法である.これにはDole1,2),Gordon3)およびTrout4)らの方法があるが,いずれも必要とする血清量が多く,終末点の判定に個人差がはいりやすく,血清中に共存するリン脂質,乳酸などが正誤差を与え,その除去のための抽出後の精製が必要なことなど,日常臨床検査に要求される微量,精密,迅速の条件に欠け,特に多数検体の処理には難点が多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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