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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻4号

1972年04月発行

文献概要

研究

免疫学的妊娠反応に及ぼすタンパク尿の影響

著者: 只野寿太郎1 白井俊子2

所属機関: 1順大臨床病理 2順天堂医院中央検査部

ページ範囲:P.408 - P.411

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はじめに
 免疫学的妊娠反応は生物学的なそれと比較し,経済性,簡便性,迅速性ですぐれているが,種々の要因で偽陽性を呈する.SalzbergerとNelken1)は子宮腺癌例とCorpus luteum cysts例で,赤血球凝集抑制反応の偽陽性例を報告した.同様な報告は子宮癌,頸管炎,卵巣嚢腫,睾丸腫瘍でもある.Tylerら2)はアセチルサリチル酸を大量に服用した患者での偽陽性例を報告したが,プロジェステロン,プレドニソロン,抗生物質などの投与では偽陽性はないとした.
 ラテックス凝集抑制反応の偽陽性例は,Jacobson3)が薬剤や疾患には関係がないとし,Noto,Mialeら4)は浸透圧,pH,サリチル酸製剤を含む種々の薬剤も影響がないとした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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