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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻4号

1972年04月発行

文献概要

検査室の用語事典

一般検査/血液学的検査

著者: 寺田秀夫1

所属機関: 1聖路加国際病院内科

ページ範囲:P.440 - P.441

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20)Keton body;ケトン体
 尿のケトン体とはアセトン,アセト酢酸,β-オキシ酪酸の総称で,このうちアセト酢酸が主役で,アセトンの9-10倍排泄され,β-オキシ酪酸の排泄は重症の場合以外は少ない.検査法は新鮮尿を用い,ニトロプルシッドナトリウムの呈色を利用したもので,試験紙法,Lange法,Rothera-吉川変法,シノテスト3号法などがある.尿ケトン体陽性は,糖尿病,飢餓,麻酔,小児の脱水状態を招く疾患,手術後の補液の不適などの場合にみられ,焦性ブドウ酸の増加,脂肪酸からのアセチルCoAの増加などにより血中ケトン体が増量して起こる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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