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O-Phthal-Aldehyde反応による血清遊離コレステロールの直接測定法
著者: 平塚孝一1 石黒紀子2
所属機関: 1伊勢亀谷病院検査部 2伊勢亀谷病院検査部生化学検査室
ページ範囲:P.532 - P.536
文献購入ページに移動遊離コレステロールの測定は,その技術的煩雑さと,他により容易に行なえる同じ目的の検査法が普遍化してきたことにより,臨床的価値は最近薄らいできたといわれているが,今日なお肝機能検査法として,その病態把握に意義がある1)とされる.
従来,有機溶媒でまず総コレステロールを抽出し,この抽出液にジギトニンを作用させると,特異的に遊離コレステロールがジギトニドを形成し沈殿するので,これをアセトンで洗浄後,発色させ比色した.しかしながら,この沈殿物を定量的に集める操作に注意しないと,その操作だけで容易に5%ぐらいの誤差を生ずるという2).このような理由から,遊離型コレステロール測定法の簡易化が進められLieberman-Burchard反応によるHoeflmyer-Fried法3)やKiliani反応を利用したRosenthal変法による遊離型コレステロールの直接測定法4)が出現した.
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