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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻5号

1972年05月発行

文献概要

霞が関だより・2

衛生検査所の登録制度

著者: A.H.

所属機関:

ページ範囲:P.541 - P.541

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 衛生検査所とは,臨床検査センター,衛生検査センターなどとそれぞれ名称は異なるが,いわゆる臨床検査施設であって,開業医,学校,事業所などから委託を受けて検査を行なう施設である.
 衛生検査所は昭和30年代の後半からしだいに全国的に増加してきたようである.これらの年次別の正確な数は必ずしも明らかでないが,医療需要の増加と医療従事者の不足に加えて,臨床検査技術の高度化,多様化が多くの開業医に臨床検査の相当部分を他に委託する傾向を生じさせ,これが衛生検査所数の増加となって表われてきたものと考えられる.これらの衛生検査所の設立の目的,態様はさまざまであり,検査技術や精度管理の面からみてもかなりの格差が見受けられ,現にその検査結果が十分でなかったため,医療事故を生じたケースもあったほどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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