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検査技師のための解剖図譜・5
膵臓・十二指腸
著者: 三島好雄1
所属機関: 1東大第1外科
ページ範囲:P.544 - P.545
文献購入ページに移動 膵は上腹部にあって後腹膜におおわれ,長さ14-16cmの横に細長い臓器で,頭部,頸部,体部,尾部に区分されでいる.十二指腸は膵頭部をかかえこむようにC型に彎曲し,長さ約30cmで大部分が後腹膜腔に固定されている.十二指腸は上水平部,下行部,下水平部,上行部の4部に分けられる.十二指腸の上水平部は消化性潰瘍の好発部位であり,またX線的に球部(Bulbusduodeni)と呼ばれている.十二指腸下行部には総胆管と膵管が開口する.膵管には主膵管(ductof Wirsung)と副膵管(duct of Santori)の2本があり,主膵管は総胆管とともに大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)部に開口し,副膵管はその上方2-3cmのところで,小十二指腸乳頭部に開口する.膵管が総胆管と合流する部分はファーター膨大部といわれているが,膵管と総胆管との関係は非常に個体差があり,膵管と総胆管が別々に十二指腸に開口するものもある.
膵の前方には胃および横行結腸,背面には門脈,上腸間膜動静脈,左腎動静脈,腹部大動脈および下大静脈がある.また膵と平行しで,その背面を脾動静脈が走る.
膵の前方には胃および横行結腸,背面には門脈,上腸間膜動静脈,左腎動静脈,腹部大動脈および下大静脈がある.また膵と平行しで,その背面を脾動静脈が走る.
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