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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻5号

1972年05月発行

文献概要

Senior Course 生化学

尿および尿中ポルフィリンの定量

著者: 坂岸良克1

所属機関: 1東京医歯大・中検

ページ範囲:P.551 - P.551

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 先天性ポルフィリアをはじめとしてポルフィリンの定量を必要とする疾患は少なくない.日本では20数例の先天性ポルフィリアが発見されているが,これは北欧に比べると1/10である.人種上の差がその理由であるかもしれないが,定量の不十分なためということも考慮しなければならない.そこで,尿および尿中ポルフィリンとその誘導体であるALA(δ-アミノレブリン酸),PBG(ポルホビリノーゲン)の定量についてまとめてみる.
 ポルフィリンはコハク酸とグリシンからALAを経てPBGとなり,重合してウロポルフィリノーゲン(UPG)コプロポルフィリノーゲン(CPG)からプロトポルフィリン(PP)になる.UPGは図のUPと同じくピロールの8個の角に-COOHをもつが,7,6,5,4(CPG),3,2(PP)と1個の-COOHをもつ8種のポルフィリンは薄層クロマトグラフィーで簡単に検出分別される.この場合使われる展開剤は次のようなものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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