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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻5号

1972年05月発行

文献概要

Senior Course 病理

硬組織と器械(1)

著者: 桔梗辰三1

所属機関: 1横浜市大・中検病理

ページ範囲:P.555 - P.555

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 系統的にせよ局所的にせよ,骨そのものの検索が主目的の場合は,自ら臨機応変の処置をとらなければならないが,一般的剖検に伴う手技としての硬組織の取り扱いを述べる.
 硬組織処理に用いられる機器にはノコギリ,ハサミ,タガネ,ナイフ類と脱灰装置がある.ノコギリには主として剖検時骨組織切除に用いられる手動または電動(リプショーなど),大きな骨を処理する電動帯鋸(マキタバンドソー)などがある.剖検用電動鋸は小型の丸ノコギリの形をしているが,1分間約3万回の小さな振動により硬いものを細かく砕きながら切断する.用途に応じて各種の形がある.付属品としてスタンド,足踏スイッチ,鋸削吸引器などがある.骨専用の帯ノコは見あたらないが,プラスチック加工用の帯ノコに目の細かい,薄い刃を作ってとりつけるとよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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